「他人に甘えられる人は、他人にやさしく接することのできる人だ」。僕の人生を支えてきた大切な言葉です。母子家庭に育ち人の助けを求めずには生きることのできなかった僕にとって、最近、全国各地で起こっている中高校生などによる子捨て、子殺しなどの報に触れるたびに、悩んでいたら、辛かったら、どうしてHelp(助けて)!と叫ばないのかと、くやしさを隠すことができません。助けを求めることは弱虫でも恥ずかしいことでもありません。どんなに気負ってみたところで、君たちの心は今かかえている悩みを受け止められるほどには大きくないために心が悲鳴を挙げています。だから、大人がいるのです。だから家族があるのです。だから学校があって友人や先生がいるのです。もちろん、誰彼となく悩みを話し聞いてもらうわけにはいきませんが、たったひとりの人にでもいいから、「苦しいの」と甘えてみてはいかがでしょうか。「SOS」とメールに打ち込んで送信しちゃうのです。自分が友達から頼られているって感じた人はとても幸せな気持ちになれるってご存じでしたか? 既にしでかしてしまったことをとがめても事態を変えることはできません。この妊娠をどうするのか。産まれてきた子どもをどう育てるのか。「親に怒られるのがこわい」の気持ちはわからないではありませんが、だから産まれてきた子どもを殺していい理由にはなりません。すべてをあなただけが背負う必要はありません。遠慮は無用です。開設時間は月曜日から金曜日の午前10時から午後4時までと限られていますが日本家族計画協会が開設している「思春期の心とからだの相談室」「緊急避妊ホットライン」03-3235-2638があなたからの電話を待っています。

(社)日本家族計画協会常務理事 北村邦夫

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